離職者

Young-Kee Kim
役職
主任研究者 (from 2017/04/01 to 2022/03/31)
本務地
Department of Astronomy and Astrophysics , The University of Chicago

URL
http://hep.uchicago.edu/~ykkim/index.shtml
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Last Update 2022/11/21

私は素粒子実験物理学者です。これまでに行ってきた研究の大部分は、素粒子の質量の起源を理解するためのものでした。私の研究グループは、フェルミラボの衝突加速器TevatronでのCDF実験で、最も重い2つの素粒子、Wボゾンとトップ・クォークの質量を測定し、CERNのLHCで2012年に発見されたヒッグス・ボゾンの質量についての情報を与えました。近年は、LHCにおけるATLAS実験の測定器を用いて、次の研究を行っています。(i)ヒッグス・ボゾンの性質のより深い理解。(ii)ヒッグス・ボゾンを新たな手段とした標準模型を超える物理(new physics)の探索。(iii)ダークマターと結合する新たなメッセンジャー粒子(素粒子間に働く力を媒介する素粒子)の探索。これらの目標を達成するには、測定器とトリガーの大幅な改良が必要です。私のグループは現在のトリガーシステムより能力と柔軟性に勝る新たな飛跡トリガーに取り組んでいますが、それに加えて加速器の科学と技術に新たな概念を取り入れようとしています。そのため、粒子ビームの加速と強度に根本的なレベルで影響を与える制限を調べ、こういった制限を克服する新たな方法を開発しています。私はシカゴ大学の素粒子・加速器物理グループのメンバーであり、またKavli IPMUのメンバーでもあります。


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