並河 俊弥
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Last Update 2024/08/28
私はこれまで、初期宇宙の様子や暗黒物質、宇宙加速膨張の起源といった宇宙論・基礎物理学に関する基本的な問いに動機付けられ、その理解を深めることを目標に研究を行ってきました。私は特に、理論と観測・実験の間の結びつきが重要だと考えており、理論研究と観測研究の中間に位置する観測的宇宙論と呼ばれる分野を中心に研究を展開しています。 私は現在、宇宙マイクロ波背景放射(CMB)、大規模構造(LSS)、再電離、および重力波(GW)直接検出を用いた宇宙論に興味を持っています。そのうち特に、私は宇宙論的観測量の非ガウス統計に取り組み、CMB観測からLSSのレンズ質量のマップを引き出し、再電離モデルを制限し、インフレーション起源重力波に対するCMB観測の感度を向上させてきました。また私は、Atacama Cosmology telecsope、BICEP、Simons Observatory、LiteBIRDなど、現在および将来のいくつかのCMB実験において、理論・データ解析の研究にも携わっています。
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