離職者

Krzysztof Marian Gorski
役職
特任教授 [Member of the ESA/NASA Planck Mission Team] (from 2016/02/08 to 2016/04/15)
現在の所属
NASA Jet Propulsion Laboratory, California Institute of Technology (JPL)
Senior Research Scientist

URL
https://science.jpl.nasa.gov/people/Gorski/
PHOTO

Last Update 2018/01/25

私は、カリフォルニア州パサデナのカリフォルニア工科大学・ジェット推進研究所で、2003年以来上級科学研究員としてESA(欧州宇宙機関)とNASA(アメリカ航空宇宙局)のプランクミッション共同研究に携わっていますが、現在サバティカル休暇を取って特任教授としてKavli IPMUに滞在しています。研究歴の大部分は宇宙マイクロ波背景放射(CMB)を中心としたものです。私は、ポーランドで教育を受けた後、バークレーに来てJoseph Silk、Marc Davisと宇宙論および宇宙の大規模構造を研究しました。その後、COBEチーム及びNASA・ゴダード宇宙飛行センターに所属して、CMB非等方性の先駆的測定の評価に従事しました。

それ以来、私はCMBに応用するための解析法および科学的結果の抽出法の開発を続けてきました。中でも、球面上に分布したデータの離散化と解析を効率的に行う方法であるHEALPix (http://healpix.sourceforge.net) は独自に創ったもので、広く利用されるようになりました。

私はプランクが取得した素晴らしいデータセットによって生み出された、多岐にわたる科学プロジェクトに参加しましたが、それらは(1)前景放射の温度と偏光の研究、及び前景放射分離、(2)CMBの原始揺らぎの統計の評価、(3)宇宙の等方性、それに(4)CMBの非等方スペクトルの評価とそのパラメータ化などで、現代宇宙論の頂点を為したものです。

今、プランクプロジェクトの完了を控えて、私たちはCMB観測を更に推し進める新たな途に期待をかけています。このようなエキサイティングな宇宙実験の一つがJAXA(宇宙航空研究開発機構)に対して提案されているLiteBIRD衛星のミッションです。これは、十分な高精度のCMB偏光測定を実現し、我々の宇宙が加速度的膨張(インフレーション)によって始まった痕跡として観測が待ち望まれている背景原始重力波を明らかにしようというものです。

私の今回のKavli IPMU滞在は、LiteBIRDの日本チームと交流し、プランク衛星による私たちのCMBの宇宙探査の経験を共有し、将来の共同研究に向けての展望を開くことを目的としています。


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