Thomas Rafael Czank
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Last Update 2022/11/21
2013年に文部科学省の奨学生に応募し、仙台の東北大学に入学しました。そこでは、斎藤理一郎教授のもとで金属ナノチューブのラマン分光法における銀球の近接場効果の研究を行い、固体物理学の修士課程を修了しました。
修士課程では、量子場の理論についていくつかの授業を受け、素粒子物理学に本当に興味を持ちました。修士課程終了後、文部科学省奨学金の延長を得て、博士課程に進み、山本均教授の率いる素粒子実験グループに移りました。
2018年末に、私は博士号を取得し、ポスドクとしてIPMUに赴任しました。東北大学での博士課程在学中、私はBelle 実験の一員としてダークセクターグループに加わり、レプトン数の差をゲージ化する新しいU(1)ゲージボゾンZ'を探索しました。ステライルニュートリノとの関係に加えて、この粒子はμ 粒子と結合するため、μ 粒子の異常磁気モーメントに寄与する可能性も期待されていました。Belle II 実験で記録的な感度とデータ量が得られる日が間近となっていることから、私は標準模型の範疇での稀崩壊モードに加えて、ダークセクターの粒子の候補にもまだ興味を持っています。これらの研究にはより精緻な解析手法が必要とされます。現在、私はBelle実験でのダークセクターモデルの解析を継続し、またBelle II 実験で時間依存のCP対称性の破れの研究 (TDCPV)を行っています。
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