Chen Anqi (Angela) 陈 安琪
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Last Update 2024/10/31
私は、理論と観測の交差するところに興味を持っている現象論的宇宙論の研究者です。具体的には、最近増えてきた多様な宇宙論的、また天文学的探査、例えば宇宙マイクロ波背景放射(CMB)、銀河団の形成、弱い重力レンズ効果、21cm線の吸収、そして超新星等々が我々のような理論家に対し、場の量子論と一般相対論の統一を探るために進むべき方向を示してくれると考えています。私の研究では通常、次のようなサイクルを繰り返しています。まず、出版された最近の観測について、その結果を部分的にでも説明する現象論的なモデルを考える。そのモデルに基づいて計算を行い、いくつかの探査の結果に対する統計的に十分となる様な解析を行います。最終的には、最初の仮説に対して具体的な結論(positive でもあるいは negativeでも)を得られることになります。
私は、今、ダークエネルギー探査に関わっていて、観測の側から言うと宇宙の大規模構造の探索を専門としています。そして、理論家としては、ダークマターとしての原始ブラックホール、崩壊するダークマター、そして修正重力理論に興味を持っています。
また、今後のプロジェクトとしては、弱い重力レンズ効果と銀河団の探索に関して、宇宙膨張の過程にガウス分布の効果を適用することで "lensing is low" (観測された弱い重力レンズ効果が小さい)問題を説明する可能性を探求することにあります。
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