向山 信治
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Last Update 2024/02/20
現代宇宙論は、精密な観測データを背景に飛躍的に発展してきました。今や、宇宙を記述するパラメータの多くはかなりの精度で決まった、少なくとも決まりつつあると言えるでしょう。しかし、それらのパラメータの値が何を意味するのか、その多くは未だベールに包まれたままです。実際、現在の宇宙の殆どを占めていると考えられている、ダークエネルギーとダークマターの正体を私たちは知りません。また、宇宙がこれだけ大きいのは何故か? その大部分を説明すると考えられているのがインフレーションですが、その源となる真空のエネルギーが何によるものかも未だ分かっていません。豊富な精密観測データを誇る宇宙論の前には、ダークエネルギー・ダークマター・インフレーションという、3つの大きな謎が立ちはだかっているのです。
私はこれまで、ブレーンワールド宇宙論、弦理論的宇宙論、重力のヒッグス機構、時空地平線の熱力学などの研究を通じて、宇宙の謎に挑んできました。これからも、一般相対性理論、素粒子物理学、超弦理論など、あらゆる手段を用いて挑戦し続けます。
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