杉山 直
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Last Update 2023/12/28
私が現在研究しているのは、主として観測に基づく宇宙論、特に宇宙の構造形成で、いちばん興味をもっているのはマイクロ波宇宙背景放射(CMB)の温度の非等方性です。
私の現在の研究対象は、①宇宙初期の恒星と銀河形成による宇宙の再電離、②21cm波の揺らぎおよび原始磁場の発達とその観測データのもつ意味、③ダークエネルギーおよびダークマター観測の手がかり、④高エネルギー天体物理学などです。
おもな研究成果としては、①密度および温度のパワースペクトルを計算するためのゲージ不変な定式化においてのボルツマンコードの組み込み、②冷たいダークマターのパワースペクトルをフィットするための有用な公式を提案、③CMBの温度揺らぎの生成に関する詳細な物理過程の包括的研究(Wayne Huと共同で)、④CMBの揺らぎにより宇宙の空間的曲率を測定する可能性を指摘(Marc Kamionkowski およびDavid Spergelと共同で)、⑤准解析的銀河形成に基づく現実的な銀河形成シナリオの展開(Andrew Benson、Adi NusserおよびCedricLaceyと共同で)などがあります。
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