構成員

田村 直之
役職
客員上級科学研究員 (from 2023/05/01 )
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他の所属
国立天文台ハワイ観測所

研究分野
天文学
E-Mail
<naoyuki _at_ naoj.org> 
URL
https://www2.nao.ac.jp/~open-info/reslist/detail/TAMURA_Naoyuki/TAMURA_Naoyuki.htm
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Last Update 2024/02/14

私は、銀河がどのように形成し進化してきたかを理解すべく観測データをもとに研究を進めると同時に、より良質のデータをより効率よく取得するために必要な新しい観測装置の開発にも従事しています。これら2つの研究領域はいわば車の両輪で、天体観測を通して宇宙を理解するためにどちらも不可欠だと思うからです。

私が観測装置開発に取り組むようになったのは大学院生時代(京都大学)です。早期型銀河の形成や進化の歴史を知るための1つの手がかりとして、色や吸収線の強さの銀河内部で変化する様子を調査、研究する傍ら、遠方銀河の分光観測にも強い関心を持ち、多数の天体を効率良く分光観測できる多天体分光器“FMOS”の開発チームに加わりました。博士号を取得し京都を離れ、イギリスのダーラム大学や国立天文台ハワイ観測所へポスドク研究員として赴任後も、早期型銀河に付随する球状星団種族や遠方銀河の観測研究を続けながら、FMOS開発特に装置立ち上げの中心的な役割を果しました。

FMOSが科学運用を開始後、私は超広視野多天体分光器Prime Focus Spectrograph (PFS)開発プロジェクトへの参加を決めました。PFSは、約2400本のファイバーをすばるの主焦点面に並べ、380-1260nmの広範囲に渡るスペクトルを一気に取得する強力な装置です。私は、IPMUに本拠を置くPFS開発プロジェクトオフィスの一員として、プロジェクトマネージャーとして、装置開発全体の統括に当たっています。装置開発はいよいよ佳境を迎え、一部はすでにすばる望遠鏡での立ち上げ作業に入りました。今後も、科学運用、サーベイ観測開始に向け、IPMU を始めとする PFS コラボレーション各機関のメンバーとともに、準備を進めていきます。


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