私は主に流体力学シミュレーションにより銀河形成を研究しています。銀河形成に関わる物理的なメカニズム、例えば銀河同士やダークマターハローとの合併、質量降着、星形成に伴うフィードバック過程の影響（例えば背景紫外光、超新星爆発など）、またブラックホールの成長やそれに伴う活動銀河核の活動といったものの役割を特徴づけようとしています。また天の川銀河と同じタイプの銀河のシミュレーションを行い、薄いまたは厚い円盤部の形成など銀河考古学に関連する研究や、ガンマ線・ニュートリノの信号や背景量の見積りなどダークマターの直接・間接検出に関わる研究も進めています。

1ギガパーセクを超えるようなより大きなスケールでは、ライマンαフォレストや中性水素の強度分布などに基づき、集団の統計を予測できるような数値計算方法の開発することに関心を持っています。