難波 亮
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Last Update 2022/11/21
初期宇宙のインフレーション期における粒子の相互作用が現在の観測にどのような影響をもたらし得るのか、といったことをこれまで主に研究してきました。異なる粒子同士の相互作用は粒子(量子)の生成を誘発し、今度はこの生成された量子が宇宙論的摂動と相互作用を起こし、この作用がインフレーション期において顕著になれば、非ガウス性や重力波と いったものとして観測できるようになるのです。場合によっては、このメカニズムで生み出された重力波は地上の重力波検出器によっても観測できるほど大きな値にもなり得ます。また、宇宙背景放射や宇宙の大規模構造の統計的性質に関して、ベクトル場により空間の回転不変性が破られ、その結果、統計的等方性の破れとして観測し得るモデルについても研究してきました。
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