私はBelle II測定器のためのシリコン崩壊点位置検出器(SVD)を製作しています。Belle II実験では大量のデータを用いて、標準理論と実際のようすのズレを測定することで新物理の追及を行います。このためには粒子の崩壊点を精密に測定する必要がありSVDは粒子の崩壊点測定に大変重要な検出器です。 Kavli IPMUで私はSVDの製作に携わってきました。SVDの開発はその複雑な構造などのために時間がかかってきましたが、2016年春に大量生産のフェーズに入りました。そして順調にいけば2018年秋ごろにはBelleII測定器にインストールされ、2018年終り頃にはデータをとり始める予定です。私はSVDの量産の次はBelleII実験のデータを用いた新物理の研究を行っていきたいと考えています。