私はAdS/CFT対応（反ドシッター空間と共形場理論の対応）に関して、巨大重力子（giant graviton）とpp波を含む種々の様相を研究しています。また、トポロジカルなストリング理論の研究も行っています。この理論は、カラビ・ヤウ空間の中の正則曲線の数を数え上げますが、それは数学の代数幾何で大きな興味をもたれている問題です。最後に、宇宙論と素粒子物理学へのストリング理論の応用にも興味があります。最近私は共同研究者と共に、ストリング理論の構成に触発された種々のインフレーション模型において、宇宙マイクロ波背景放射の非等方性がもつ非ガウス的特徴についての研究を行い、数編の論文を発表しました。