構成員

Cesar Jesus Valls
役職
特任研究員 (from 2022/10/01 )
研究分野
実験物理学 (ニュートリノ物理学)
E-Mail
<cesar.jesus-valls _at_ ipmu.jp> 
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Last Update 2023/08/29

次世代のニュートリノ検出器が建設され、長い間追い求めてきた答えがもうすぐ手に入る、私たちは今、転換期を迎えようとしています。私の研究は、T2K と Hyper-Kamiokande の一員として、ニュートリノの実験的研究に焦点を当てています。私の主な関心事は次のとおりです。

1) 検出器の開発: T2K 実験のND280前置検出器アップグレードのすべての測定器モジュール (HA-TPCs、TOF、SuperFGD) の開発とテストに深く関与してきました。これらの測定器モジュールを統合し、稼働させ、その最初のデータを解析するために研究を続けていきます。

2) 測定器データの再構成: 荷電粒子の飛跡再構成、測定器データの分類、および信号処理アルゴリズムなどについてのいくつかの新しい試みを提案してきましたし、今後も提案を続けて行くつもりです。それらのほとんどはディープ ラーニングの手法に根ざしています。

3) ニュートリノ相互作用: T2K のデータを使って、これまでのニュートリノ実験で未だ測定されていない未知で挑戦的な相互作用に制限を与える取り組みを主導的に進めています。それは、終状態に荷電パイ中間子を一つだけ生成するニュートリノの中性カレント相互作用の研究です。

4) ニュートリノ振動: T2KとHyper-Kamiokandeのニュートリノ振動に関する測定精度を改良するために、T2KにWAGASCI検出器を新たに導入し、ニュートリノ振動の解析において初めて複数の前置検出器を使う取り組みを進めています。

5) 天体物理学: 太陽系近傍での次の超新星ニュートリノバーストを研究する方法と、そのために Hyper-Kamiokande をどのように準備したら良いかを探っています。超新星背景ニュートリノの世界最初の検出に貢献し、その意味するところを研究したいと思っています。

6) エキゾチックとそれを越えて: PMNS行列のミキシングパターンとそのユニタリティーに興味があり、今後研究したいテーマです。

常に新しいアイデアやわくわくするプロジェクトを探していて、議論やコラボレーションにとてもオープンです。どうか気軽にメールしてください!


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