私は宇宙マイクロ波背景放射の分野でデータ解析とハードウエア作りの両方を進めている実験的宇宙論研究者です。

プリンストン大学で博士号を取る際に主に取り組んだのは、原始宇宙のBモード偏波検出を狙う気球望遠鏡SPIDER（１号機、２号機）でした。SPIDER１号機についてはデータ解析パイプライン作りとデータの妥当性評価解析を行いました。SPIDER２号機については、冷却系、実際の飛行に用いる検出器の試験、SQUIDs/TESの調整などハードウエア統合に携わりました。カリフォルニア大学バークリー校でのポスドク時には、サイモンズ天文台の高周波数小口径望遠鏡群の製造と設置を行い、このほど2024年4月の展開成功を達成しました。

今後については、膨大なデータ解析セットやノイズ除去に関わるような宇宙論の他の最前線を探ってみたいです。中でもデータ自体の中でのノイズ除去や自己検証を開発していくことは、まだよくわからないことが多いながらも面白い領域だと思います。

自分としての研究のゴールは、建設的かつ協力的であること、そして確実な科学成果を生み出していくことです。研究に関わることなら何でも関心があります。みなさんのプロジェクトで何か必要なことがあれば、遠慮なく私に話しかけて下さい。私はどんな発想にもオープンです！