大栗 博司
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Last Update 2024/04/11
自然界には階層構造があって、より微細な世界の現象を調べていけば、自然の基本的な姿が明らかになるとされてきました。しかし最近になって、この自然界の階層構造は10-35メートル(いわゆるプランクスケール)で打ち止めになると考えられるようになりました。時間や空間ですらプランクスケール以下には存在せず、何かまだよくわからないより基本的な構造から創発されなければなりません。
超弦理論は、一般相対性理論と量子力学を融合し、素粒子の「標準理論」を基本原理から導き出すために必要なすべての材料を含んでいるので、プランクスケールの物理現象を記述する数学的枠組みの最有力候補とされています。私は、この超弦理論を使って、高エネルギー物理学、天体物理学、宇宙論に関連した問題を解き明かすための理論的手法の開発に取り組んでいます。
2024年4月1日、東京大学特別教授の称号が授与されました。
https://www.u-tokyo.ac.jp/ja/about/granted-titles/b01_12.html#
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